社長インタビュー       

特別養護老人ホーム「さわやか園」施設長、宮本保彦さん

『時代の先を見据えた福祉政策に期待したい』

Q 特別養護老人ホームとはどのような施設ですか?
A 介護認定を受けた人のための老人ホームで、職員には看護婦、介護員、管理栄養士、ケアマネージャーなどの有資格者が常勤し、夜勤3名、宿直員1名が24時間体制で管理しています。その他、非常勤として医師、理学療法士もおり、リハビリセンターとも提携しているので、容易にリハビリを受けることが出来ます。
Q 定員、入所条件、施設概要を教えて下さい。
A 定員は特養(期間なし)50名、ショートステイ(期間あり)20名、デイサービス15名となっています。入所条件は特養、ショートステイは要介護1〜5の方で、デイサービスは要支援の方でもOKです。特養、ショートステイの方の居室がすべて個室となっているのが利用者に好評です。
Q 現在の入所状況は?
A 開設時から定員いっぱいで、現在も空き待ちの方が百名以上いる状態です。
Q 施設経営・運営をしていく上での基本理念をお聞かせください。
A 老人福祉の基本は、老人福祉法並びに関係諸法令に規定されている種々の条項にあるとおりですが、一言で言うと「心豊かな活力に満ちた長寿社会」の創造だと思っています。ですから、私達が直接携わっている要介護者に関わる施設経営や運営は、同様の基本理念の実行・実践でなければなりません。そして、それを実践するためには、よりよい環境づくりが必要だと考えています。
Q その理念が入所者にやさしい施設づくり、施設運営を可能としたのですか?
A もちろんそれもありますが、それ以上に、この施設の創設が介護保険法の施行と機を同じくしたことが大きな要因です。同法にある、生活の場への転換が可能な施設の構造、利用者のニーズに即応した処遇可能な内容設備、能力と資質を持った職員の確保と充足、総合的有機的な判断・決断をする経理・総括部の確立、という条件を満たした施設の創設・運営を目指し、現在のところ、達成できていると思っています。
Q 園内の雰囲気は?
A このような施設の居室はたいてい4人部屋なのですが、ここは個室ということで、入所者の家族や友人・知人の方々が尋ねて来やすいようで、訪問者が多く、園内は非常に明るく和やかで、アットホームな雰囲気です。
Q 敬親会は名張市に身体障害者のデイサービスセンターをオープンさせるそうですが?
A 4月1日から身体障害者の方の「創造的な活動を見出す場」として、名張市青蓮寺に青蓮寺オーラックというデイサービスセンターがオープンします。
Q 今後の老人福祉のあり方をどのようにお考えですか?
A これから益々高齢者人口は増えていきますから、今後も「さわやか園」のような生活の場として憩える施設は必要だと思います。現在、そのような施設は不足しており、その不足をホームヘルパーで補っている状態です。しかし、だからといって介護施設を増設することだけを考えるのではなく、二〇五〇年をピークに減っていくと言われている人口とのバランスを考え、将来入所者のいない施設が出てこないように計画していかなくてはなりません。介護施設をつくりつつも、在宅介護を軸にした老人福祉を実践していくべきです。そのためにも、介護員の養成が急務だと思います。

宮本保彦(75)さん 上野市小田町出身。上野中―上野市役所。平成12年社会福祉法人敬親会特別養護老人ホーム「さわやか園」施設長