| 社長インタビュー |
上野犬猫病院 院長、今高尚登さん
『愛情を持って動物とふれあって欲しいです』
Q 犬や猫の病気は人間にうつるのでしょうか?
A 基本的に犬や猫の病気は人間にはうつりません。しかし、人間が風邪をひきやすい時は、犬や猫も同じように風邪をひきやすいということを忘れないで欲しいです。
Q 動物を飼う上で大切なことは何ですか?
A 予防をすることです。犬の場合8種ワクチン、猫の場合は4種ワクチンというワクチンを1年ごとにしっかり接種させることです。それによって、ウィルスによる感染症を防ぐことが出来、犬や猫の寿命がかなり違ってきます。犬の場合は狂犬病ワクチンも接種しなければなりません。これは狂犬病予防法によって、飼い主に義務付けられています。ワクチンは犬や猫のため、狂犬病の予防は人のためです。
Q 狂犬病は最近聞きませんが?
A 確かに、現在日本には狂犬病はありません。それは狂犬病予防法の施行のおかげです。しかし、世界的にはまだまだ狂犬病は多く存在し、安心していてはいけません。狂犬病がないと言える国や地域は、おそらく島国である日本と台湾くらいでしょう。それでも、国内で狂犬病を発病する人はいます。それは、海外旅行などで海外に行った時に犬に噛まれ、帰国後発病するケースです。ですから、海外に行った時には犬に噛まれないように気をつけなければなりません。
Q 犬や猫とうまく付き合っていくには?
A 犬や猫を触ったあとは手を洗うなど、衛生面に気をつけて欲しいです。特にノミやダニのような外部寄生虫が増えてくる暖かい時期には、かかりつけの獣医で対策を相談することをお勧めします。
Q 長く伊賀牛を診てきた経験から、現在の狂牛病問題についてどう思われますか?
A 一言で言うと、農林水産省の怠慢ですね。WHO(世界保健機構)やEUからの再三の「肉骨粉は危ない」という勧告を無視してきたのですから。
Q 伊賀牛は大丈夫なのでしょうか?
A 大丈夫です。まったく問題ありません。伊賀牛は三重県経済連と各農協によって、飼料や飼育技術の指導などがしっかりと統括されているので、伊賀牛の口に肉骨粉が1gも入る余地はないのです。それに、伊賀牛は上野屠場でのみ捌かれ、上野屠場は伊賀牛しか捌きません。屠場に入る前にはしっかり病気の検査をし、何か病気を持っていれば屠場には入れません。そして、上野屠場で捌かれた牛しか伊賀の精肉店には並ばないのです。つまり、伊賀肉は日本で一番安全な肉なのです。それなのに、伊賀牛の安全宣言が遅れたのは、経済連、農協のミスでしょう。しかし、それを逆手にとり、伊賀肉が安くなっている今こそ、伊賀肉をアピールしていくチャンスだと、他人事ながら思っています。
Q 伊賀について思われることは?
A 近々開かれるサッカーのW杯に出場する南アフリカ代表のプレキャンプ地に上野市は立候補し、先日契約調印が行われましたが、人権尊重宣言都市と言っている市が、ほんの数年前まで世界一人権を侵害していた国の代表チームを多額の予算を計上してまで招き入れるのはどうかと思います。宿泊費も宿泊施設が県外にも関わらず、上野市が全額負担しますし、そんな感覚を持った人達が上野のことを考えても、上野がよくなるわけがないと思います。
Q 今後の方針は?
A 獣医は高額なイメージがあり、とかく敷居が高いように思われがちですが、敷居を低く、だれもが世間話が出来る獣医院を目指していきたいです。
| 今高尚登(44)さん 上野市四十九町出身。上野高―北里大―三重県庁―今高獣医医院―森動物病院―平成元年上野犬猫病院開業。 |