社長インタビュー       

(株)イーネットの運営責任者、中谷幸雄さん

「絶え間ないサービスの向上によって、新しい価値観を提供し続けたい!」

―(株)イーネットを立ち上げたきっかけは?
A 5年ほど前に亀井社長がインターネットを仕事に取り入れようと考えたのですが、プロバイダが近くになく、最初は東京のプロバイダに接続しました。しかし、通話料金が高くついてしまったので、奈良にプロバイダが出来たのをきっかけに、そちらと接続したのです。それでも市外通話料金になるので、名張市内でプロバイダを探したのですが、当時はありませんでした。それならいっそのこと自社でプロバイダ業務をしようと思ったのです。
―立ち上げての感想は?
A 立ち上げた頃は、全国的にも地域プロバイダの出来てきた時期で、パソコンの普及率が飛躍的に伸びた事もあって、タイミングが非常によく、会員数は順調に増えていきました。アクセスポイントも順調に増え、現在の当社のアクセスポイントは、名張以外に四日市・津・伊勢・鳥羽・奈良にあります。
―地元ケーブルテレビのプロバイダ参入の影響は?
A 参入当初は当社の会員も少しそちらに流れました。しかし、ケーブルを利用したインターネットは、インターネットを一ヵ月に数十時間使うヘビーユーザーには確かにお得ですが、そうでない人にはそれほど得ではないのです。一般的に一人が一ヵ月に使う利用時間は9時間弱といわれており、その程度なら電話回線の方が安いのです。更に電話回線の場合、携帯電話をパソコンに接続して使うこともできるので、場所が限定されないという利点があります。ただ、ケーブルテレビ局の参入は、インターネットのインフラを確立するにはいいことだと思います。
―無料プロバイダの出現についてはどうですか?
A 無料プロバイダは4年ほど前にもできたのですが、すぐ駄目になりました。4年前と比べて格段にインターネットは普及しているとはいえ、ブラウザーの問題が様々あると思うので、しばらく静観するつもりです。―無料パソコン付き接続サービスは?
A 当社でも2年前にしていました。当初は大変喜ばれたのですが、インターネットをしていく内に、自分のパソコンを欲しいというユーザーが増えてきたことや、パソコンの進歩がとても早く、その上どんどん安価になってきているので、自分で買った方が良いのではないかと思い、現在はそのサービスはしていません

―他のプロバイダのアクセスポイントの伊賀地域への進出の影響は?
A 価格競争を招いています。当社の接続料は月2千円の固定制なのですが、それは5年前の設立時から変ってまいせん。当時としては全国的にも非常に安価だったのですが、今では平均的な価格になっています。ですから、これからは下げていく努力が必要だと思っています。それもただ価格を下げるのではなく、ユーザー自身の利用目的に応じた、様々な料金体系を用意していくことが必要だと思っています。
―今後、インターネットの展望は?
A.具体的にどのようになるか想像がつかないくらい、果てしなく広がっていくと思っています。料金に関しては、NTTの通話料金が下がってくると思うので、最終的にアメリカ並みの通話料込みで一ヵ月2千円ぐらいになると思います。
―その中で、イーネットが目指すものは?
A インターネットが5年でここまで普及するとは思っていませんでした。それくらいインターネットは先の読めない業界です。だから、何年後にこうするこうなるというような具体案は考えられません。その都度、臨機応変に対応していくことが必要だと思っています。ですが、この5年で伊賀地域のインターネットのインフラはできたと思っているので、これからそれをどのように活用していくかを考えています。そういう事を踏まえて、昨年4月にデジタル工房というホームページ制作をメインとした会社を設立しました。ホームページを含めた情報を創る会社です。この先、会員さん向けの独自コンテンツも必要になるかもしれないですし、ネットビジネスを地元の事業主さんにも活用してもらえると思っていますので、そちらの方にも力を入れていこうと思っています。

中谷幸雄さん 名張市出身 大工大―日生コンピュータサービス梶\昭和63年10月 葛T井商事入社